運動後にサウナに入ると、体がじんわりとほぐれ、気持ちもリセットされるような感覚になります。

最近では、フィットネスの一環として「ととのう」時間を意識的に取り入れている方も増えています。

サウナは室温が約100℃にもなる高温環境ですが、不思議と火傷をしないのはなぜでしょうか?

理由のひとつは湿度の違いです。

サウナ室内の湿度は10〜15%と非常に低く、乾燥しています。

湿度が低いと、空気中の熱が肌に伝わりにくくなるため、熱湯とはまったく違う感覚で高温に耐えられるのです。

水の熱伝導率は空気の数十倍なので、同じ温度でも熱の伝わり方が全く異なります。

もうひとつの理由は、汗をかくことによる体温調整です。

サウナに入るとすぐに汗が噴き出します。

この汗が蒸発する過程で熱を奪ってくれるため、体温の上昇が抑えられます。これを「気化熱」と呼びます。

1ccの汗が蒸発すると、およそ0.58kcalの熱が体から逃げるとされており、これがサウナでのやけど防止の仕組みのひとつです。

忙しくて運動の時間が取れない日でも、サウナでしっかり汗をかくことで、心身をリセットする時間として活用できます。

ここでは、サウナの主な健康効果を紹介します。

汗でデトックス

サウナでかく汗には、体温調整の役割だけでなく、体内の老廃物を排出する働きもあります。

汗腺が刺激され、毛穴の汚れや余分な皮脂が洗い流されることで、肌のコンディションが整います。

また、銅や鉛、カドミウムといった重金属も汗とともに排出されることがわかっており、身体の内側からきれいになっていく感覚を実感できます。

血流促進と代謝アップ

サウナの高温により血管が拡張し、血液の流れがスムーズになります。

これによって細胞への酸素供給が活発になり、新陳代謝が高まります。冷え性や肌荒れ、むくみといった不調の改善を目的に取り入れている方も増えています。

ただし、誤解してはいけないのが、サウナに入っても体脂肪は直接燃焼しないということです。

サウナ後に体重が減っているのは、汗による一時的な水分の減少に過ぎません。

水分を補給すればすぐに戻るものです。減量を目的とするなら、筋トレや有酸素運動との併用が必須です。

リラックスとメンタルケア

サウナはリラクゼーション効果にも優れています。

高温環境に身を置くことで、副交感神経が優位になり、ストレス緩和や精神的な安定につながります。

心身の疲れがたまっているときには、数分間のサウナタイムが気持ちの切り替えにぴったりです。

週に1〜2回程度のサウナ習慣で、心も体も整う感覚を得ている方も多くいます。

個人差はありますが、短時間の入浴(5〜8分)を数回繰り返す「交代浴」との組み合わせもおすすめです。

ただし、長時間の入浴は体への負担が大きくなるため、体調に合わせた無理のない利用が大切です。

10分以上入る場合は週2回程度を目安にし、水分補給を必ず行うようにしましょう。

筆者も、運動だけでなく、リラクゼーションも大切な健康習慣と考えています。

忙しい日々の中でも、サウナで汗を流し、すっきりとした心と体で次の一歩を踏み出してみませんか?

下記の、エニタイムフィットネスのコラムも併せてお読みください。

両国湯屋 江戸遊 創業者 平井要子さん | インタビュー

愛するサウナを、女性のために! People Vol.5 「両国湯屋 江戸遊」創業者 平井 要子さん 東京墨田区で20年営業を続ける温浴施設「両国湯屋 江戸遊」は、両国北斎通りのランドマークとし

お問い合わせ
ーContactー

    必須お問い合わせ内容

    必須お名前

    必須メールアドレス

    任意お電話番号

    任意住所

    必須お問い合わせ内容