運動についてまず最初に触れておきたいのは「運動不足」という現代特有の課題です。
人類の歴史を振り返ると、ほんの数千年前までは毎日が「運動」そのものでした。生き延びるために狩りをし、他の動物に襲われないように逃げ、仲間と協力して生活をしていました。
動くことは命をつなぐための必須条件でした。
ところが文明が進歩するにつれて状況は大きく変わりました。
交通手段は自分の足ではなく、電車や自動車が担うようになり、家事は洗濯機や掃除機、食器洗浄機などの機械が代わりにやってくれます。
お風呂の準備でさえもボタンひとつですし、気がつけば私たちは「体を使わなくても生活できる時代」に生きています。
便利さと引き換えに私たちが直面しているのは「運動不足」という大きな代償です。
これがさまざまな疾病の温床になっていることは、多くの調査で明らかになっています。
運動不足は「現代病」の大きな原因
今や運動は「やらなくても困らないもの」になってしまいました。
しかし、その結果どうなるかというと、肥満、高血圧、糖尿病、心疾患、がんなど、いわゆる生活習慣病のリスクを確実に高めます。

ここでは、生活習慣病に至る前段階の「運動不足によって引き起こされる不調」を、あえて「運動不足病」と呼んで(医学的な正式名称ではありませんが)、どのようなものがあり、どう解決させればよいかを考えてみたいと思います。
運動不足病の具体的な症状や影響
一口に運動不足といっても、体に及ぶ影響は多岐にわたります。
筋力の低下
日常のちょっとした動作、例えば階段を上る、重い荷物を持つといった行為が辛くなります。
筋力が落ちることで姿勢が悪くなり、腰痛や肩こりを引き起こすことも珍しくありません。
基礎代謝の低下
運動不足は筋肉量の減少につながり、基礎代謝を下げてしまいます。
その結果、同じ量を食べていても太りやすくなり、肥満体質へと移行していきます。
血流の悪化
体を動かさないと血液循環が悪くなり、冷え性やむくみ、慢性的な疲労感を生じます。
これが長期化すると動脈硬化などのリスクも高まります。
メンタルへの影響
運動不足は心の健康にも直結します。
適度な運動はストレスホルモンを減らし、気分を安定させる効果がありますが、それがないと不安やイライラ、うつ傾向にまで発展するケースもあります。
現代社会が生んだ「運動の選択制」
昔は「動かざるを得なかった」のに対し、現代では「自分の意思で動かなければならない」時代です。
つまり運動は完全に選択制になり、しなくても生活は成り立つけれど、しなければ健康を失うのです。
実際に世界保健機関(WHO)は「1日30分程度の中強度の運動を週に5日以上行うこと」を推奨していますが、日本を含む先進国ではその基準を満たしていない人が大半です。
特に日本では「歩いているから大丈夫」と考える人も多いのですが、通勤や買い物の歩行だけでは運動量として十分ではありません。
運動不足病を防ぐためにできること
解決策はシンプルです。
「意識的に体を動かす」ことしかありません。

ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動、筋力トレーニングによる代謝の維持、ストレッチによる柔軟性向上など、自分の生活に合った形で取り入れることが大切です。
特に筋力トレーニングは基礎代謝を高め、太りにくい体をつくる効果があります。
さらに心肺機能を鍛えることで生活習慣病の予防にも直結します。
私たちエニタイムフィットネスは、24時間365日いつでも利用できる環境を提供することで、忙しい日常の中でも無理なく運動習慣を取り戻せるサポートを行っています。
まとめ
便利な社会であるがゆえに生まれた「運動不足病」。放置すれば、肥満や生活習慣病、さらには深刻な疾患へとつながります。
しかし逆に言えば、自らの意思で少しずつ運動を取り入れるだけで、多くのリスクは減らすことができます。
運動不足病を予防する第一歩は、特別なことを始めることではありません。
日常の中で「体を動かす」ことを意識して選んでいただけると嬉しいです。
その習慣づくりを、お近くのエニタイムフィットネスがお手伝いできれば、私たちにとってこれほど喜ばしいことはありません。
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