「血圧が高いことですよね」と、多くの人がすぐに答えられると思います。
それはもちろん正解ですが、もう少し踏み込んで仕組みを知っておくと、日頃の生活改善の意識が変わってきます。
血圧はどうやって決まっているのか
血圧は「心拍出量」×「血管抵抗」で決まります。
急に算数のようで難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に考えてください。
まず「心拍出量」とは、心臓が1回の拍動で全身に送り出す血液の量を指します。
そして「血管抵抗」は、血管の太さや詰まり具合、血管自体の弾力性によって変わります。
つまり、血液が血管内をどれだけスムーズに流れるかを示すものです。
どういうときに高血圧になりやすいのか
心拍出量が多くなるほど、血管抵抗が高くなるほど、血圧は高くなります。
体が大きい人はそれだけ多くの血液を一度に送り出さなければなりません。
脂っこい食事を続けている人は、血管の内側にコレステロールが溜まりやすく、血管が狭くなって血液の流れが悪くなります。
すると血管の抵抗が大きくなるので、血圧が上がりやすくなってしまいます。

高血圧を防ぐためにできること
仕組みを知れば、何を心がければ良いかが見えてきます。
- 体を大きくし過ぎないこと(肥満を防ぐこと)
- 血管をきれいに保つこと(脂肪の摂り過ぎを控え、食物繊維をしっかり摂ること)
心臓の大きさや力は、体のサイズに比べてあまり大きく変わりません。
急激に体重が増えると、同じ大きさの心臓が大きな体に血液を送らなければならず、負担がかかります。
それは、普通車のエンジンで大型トラックを動かすようなもので、心臓に大きな負担をかけてしまいます。
最高血圧と最低血圧の違いも覚えておきましょう
血圧には「最高血圧」と「最低血圧」があります。
最高血圧とは、心臓が血液を全身に送り出すときの圧力のことです。
心臓がぎゅっと縮んで血液を押し出すので、大きな力がかかります。
一方、最低血圧は、全身を巡った血液が心臓に戻ってくるときの圧力です。
このとき心臓は緩んで血液を受け入れているので、圧力はあまりかかりません。
イメージとしては、風船を膨らませるときに力を入れるのが最高血圧、空気を抜くときに力が要らないのが最低血圧です。
このように例えで覚えると、数字の意味を理解しやすくなります。
血圧は数字だけでなく、その仕組みを知ることが予防の第一歩です。
ぜひ、日頃の生活の中で意識してみてください。
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