嫌な気持ちをリセットする運動習慣のすすめ

現代社会では、誰もが何らかのストレスを抱えているといっても言い過ぎではない状況になっています。

人間関係や仕事、生活の中で複雑に絡み合うストレスを完全に避けることは難しいです。

こうしたストレスをため込んだときに最も効果的だとされているのが、運動によるストレス発散です。

運動を行うことで、緊張している心の状態を落ち着かせることができ、日々積み重なる欲求不満や人間関係のわずらわしさを解消しやすくなるといわれています。

私自身も日常的に運動を続けていますが、心身ともにリフレッシュできると感じています。

精神的に疲れがちな今の時代に、頭を空っぽにして汗を流す時間を作ることで、精神的な疲労感が心地よい肉体的な疲れに置き換わっていきます。

嫌な出来事を一度リセットできたような感覚を得られるので、次の行動を前向きに考えられるようになり、自然と意欲が湧いてきます。

医学的にすべての仕組みが解明されているわけではありませんが、運動には人を明るく前向きにさせる大きな力があるといわれています。

また、よく知られている心理的な効果として、次の二つが挙げられます。

エンドルフィン効果

有酸素運動などを継続して行うと、脳内でエンドルフィンという物質が分泌されます。

これはモルヒネのような働きを持ち、爽快感や幸福感を高めるといわれています。

カタルシス効果

運動には、緊張感や不安感を外に発散させて心を洗い流すような効果があります。

このように感情の浄化を「カタルシス」と呼び、運動でも同じような効果を期待できます。

運動の心理的な効果はこの二つだけではなく、ストレスを和らげるだけでなく、たまる前に未然に予防する働きもあります。

特に近年では、うつ症状に対しても運動が「抗うつ作用」を持つことが注目されています。

このように、運動が心に与える良い影響は数え切れないほど多く、前向きな気持ちを後押ししてくれます。

ストレスを感じやすい時代だからこそ、日常の中に無理なく運動を取り入れ、心と体の健康を守っていきたいです。